【Maya tools and scripts】LMSpringの使い方【MEL】

「LMSpring」というMayaでアニメーションをつけるのに便利なツール(スクリプト)を紹介します。

「LMSpring」は揺れもののアニメーションをつけるためのツール(スクリプト)です。そして、ありがたいことに無料です。

「LMSpring」は2つのパラメーター(Translateionモードの場合は1つ)だけで簡単に揺れものアニメーションをつけることが出来ます。

「LMSpring」の制作者の「Luismi Herrera」さんは、「LMSpring」以外にも、「LMLocator」や「LMRigger」といったアニメーションやリグ作成時に便利なスクリプトを提供されています。どちらのツール(スクリプト)もとても有用で、しかも、無料で公開されていています。よって、これらのツール(スクリプト)を使わない理由はありません。ありがたく使わせていただきましょう。過去の記事で「LMLocator」と「LMRigger」について書いているのでよろしかったらそちらのほうも御覧ください。

関連記事【Maya tools and scripts】LMlocator の使い方【MEL】関連記事【Maya tools and scripts】LMriggerの使い方【MEL】

「LMSpring」とは

LMSpring

「LMSpring」は「Luismi Herrera」というアカウントがGUMROADで提供しているMayaで揺れものアニメーションをつけるための無料のツール(スクリプト)です。

「Overlap」と「Decay」というたった2つのパラメーターを設定するだけで、簡単に揺れものアニメーションをつけることができます。

この「LMSpring」は、SoftbodyというnParticleのシステムを使用しています。よって、nParticleシステムの設定をいじれば、より細かいところまで調整することが出来ます。

また、nParticleに詳しい人は、「Air」や「Turbulance」といったフィールドを使用することが出来るかもしれません(私はこの辺りのことが不勉強なので、いずれ検証してみたいと思っています)。

「LMSpring」の使用方法

インストール方法

「LMSpring」をダウンロードしたzipファイルを解凍すると、「LMspring3_Draag&Drop_Install.mel」というファイルがあります。

その「LMspring3_Draag&Drop_Install.mel」をMayaのビューポートにドラッグアンドドロップすればインストール完了です。

シェルフにアイコンが表示されるので、そのアイコンをクリックすると「LMSpring」のWindowが立ち上がります。

「LMSpring」のインターフェイス

「LMSpring」のインターフェイス
MODE:
「Translation」
「Rotation」
モードの切替え。「Translation(移動)」か「Rotation(回転)」を選ぶ。
デフォルトは「Rotation」。
LOCATORLOCATORを配置する。aimターゲットとなるLocatorを配置する。「Rotation」モードの時のみ使用する。
SIZE:
「Small」
「Medium」
「Large」
LOCATORのサイズ。
デフォルトは「Medium」。
PREVISPrevis simulation。揺れもののシミュレーションを作成する。
Overlap:Overlapの設定。デフォルトは「0.450」。
Decay:Decay(減衰)の設定。デフォルトは「1.200」。
BAKEPrevis simulationしたアニメーションをベイクする。
Bake to Anim LayerPrevis simulationをアニメーションレイヤーにベイクする。デフォルトでON。
CLEAR「LMSpring」で作ったノードを消す。
SEND TO SHELF「LMSpring」の設定をシェルフに保存しておく(設定は「LMspring 3 Shelf Preset」Windowで行う)。
HELP「LMSpring」の使い方の動画ページ(vimeo)へのリンクや他のツールへのリンク
「SEND TO SHELF」の設定

実際に使ってみると

デフォルト状態での出力

このテスト動画は、「Overlap」と「Decay」の値はデフォルトのまま出力しました。

「LMSpring」というだけあって、デフォルトの設定のままだとややSpring感があります。

このあたりはもっと設定を詰める必要があります。

※めり込みはベイクしてからアニメーションレイヤー等を使って調整しましょう。

より設定を詰める方法

「LMSpring」には、「Overlap」と「Decay」の2種類の設定しかありません。

しかし、nParticleのSoft Bodyを使っているので、Soft Bodyの設定をいじることでさらに細かく制御できます。

luismiParticleの設定をいじる

「PREVIS」ボタンを押すと作成される「LMspring」というグループの中に「luismiParticle」というものがあります。

この「luismiParticle」の設定をいじることで、Soft Bodyのパラメーターをいじることができます。

「Goal Smoothness」「OriginalPosition_Loc」を調整する

「luismiParticle」のAttribute Editorを開いて、「Goal Weights and Objects」の中の「Goal Smoothness」と「OriginalPosition_Loc」の値を調整してください。

Goal Weights and Objects
Goal Smoothnessスムーズさ。
値が高いとゴール位置に収まるまで揺れが大きくなる(柔らかくなる)。
値が低いとゴール位置に収まるまで揺れが少なくなる(固くなる)。
デフォルトは「3.000」。
OriginalPosition_LocOriginalPositionLocにどれくらい従うか。
値が大きいほどOriginalPosition_Locと同じ動きをする。
デフォルトは「0.550」。

使い方を解説する動画

このショート動画を見れば短時間で理解できます

「LMSpring」の使い方を手っ取り早く理解したい人には最適の動画です。


https://vimeo.com/264288156
制作者による説明

「LMSpring」の制作者による解説です。

主にパーティクルシステムの「Goal Weight」についての説明です。

この動画を見ると「LMSpring」がいかに有用なツールであるかがわかります。

有料の「Overlapper」との違い

「LMSpring」と似たような揺れもののアニメーションをつけるためのツール(スクリプト)に、「Overlapper」(2024/4/21現在 20$です)というものがあります。

Overlapper
LMSpring
  • 有料。
  • シミュレーションを使わない。
  • サイクル(ループ)アニメーションを作ることが出来る。
  • 無料。
  • ダイナミクス(Soft Body)を使う。
  • サイクル(ループ)アニメーションを作ることが出来ない。

「Overlapper」は、「LMSpring」のようにダイナミクス(Soft Body)を使っていないので、サイクル(ループ)アニメーションを作ることが出来ます。ゲームアニメーションの場合はループアニメーションを沢山作ることになるので、非常に重宝します。

詳しくは以下の記事を御覧ください。

関連記事【Maya tools and scripts】Overlapper の使い方【MEL】

Mayaの揺れモノツール(スクリプト)としては、Overlap Helperも忘れてはいけません。

こちらは、スキニングされたメッシュ(のVertex)を揺らすことが出来ます。

関連記事【Maya tools and scripts】Overlapper の使い方【MEL】

「Overlapper」の作者であるDmitrii Kolpakovさんは、他にも「reParent(Pro Version)」という非常に優れたツールもリリースされています。

こちらの「reParent(Pro Version)」については、以下の記事を御覧ください。

関連記事【Maya tools and scripts】reParent の使い方【MEL】

まとめ

「LMSpring」はMayaで揺れものアニメーションをつけるのに非常に有用なツール(スクリプト)です。

設定が簡単で、しかも無料で使えます。

「Luismi Herrera」さんは、他にも「LMLocator」や「LMRigger」といった有用なツールを無料で公開されています。

過去の記事で「LMLocator」と「LMRigger」について書いているので、興味があれば御覧ください。

関連記事【Maya tools and scripts】LMlocator の使い方【MEL】関連記事【Maya tools and scripts】LMriggerの使い方【MEL】関連記事MayaでRigging まとめ

有料ですが、「Overlapper」という似たようなオーバーラップアニメーションをつけるツール(スクリプト)があります。「Overlapper」は、「LMSpring」のようにダイナミクス(Soft Body)を使っていないので、サイクルアニメーションに対応しています。

関連記事【Maya tools and scripts】Overlapper の使い方【MEL】

Mayaの揺れモノツール(スクリプト)では、Overlap Helperもチェックしておいてください。

こちらは、スキニングされたメッシュ(のVertex)を揺らすことが出来ます。

関連記事【Maya tools and scripts】Overlap Helper の使い方

Mayaで使える便利なツール(スクリプト、プラグイン)をまとめた記事はこちらです。

関連記事【Maya tools and scripts】Mayaで使える便利なツール(スクリプト、プラグイン)まとめ

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