【Maya tools and scripts】reParent の使い方【MEL】

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reParentの使い方
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「reParent」は、Maya用のツール(MEL)です。

Dmitrii KolpakovさんのツールでGUMROADから入手できます。

Dmitrii Kolpakovさんは、「reParent」以外にも便利なMaya用のツールやRigを提供しています。

その中で、今回はMayaでのアニメーション作成において、とても便利なツール「reParent」を紹介します。

「reParent」には無料で使えるreParent(Light Version)と有料のreParent(Pro Version)」(20$(2024/4/12現在))の2種類があります。

まずは、無料で使えるreParent(Light Version)を使ってみて気に入ったら、20$(2024/4/12現在)reParent(Pro Version)を使ってみましょう。

と、言いたいところですが、reParent(Pro Version)にはLight Versionにはない様々な機能が追加されています。reParent(Light Version)がいまいちピンと来ない場合でも、reParent(Pro Version)の機能に惚れた場合は、購入してしまいましょう。

Pro版はFKのコントローラーからIK(Spline IK)のコントローラーを作ることができる非常に協力なツールです。

超おすすめです。

Proバージョンを購入しても公開することはないでしょう。

目次

reParent とは?

説明するのがなかなか難しいので、動画を見て貰うのがわかりやすいです。

上の動画のようなアニメーションを作る場合には、「Locatorを配置して、ベイクして…」を何度も何度も繰り返さなければなりません。箱が接触していない場合はグローバルで操作したいけれど、接触している場合は、その都度適切なピボット(箱の右隅と左隅)に切り替えてローカルで操作したい…などと、非常に手間のかかるアニメーションです。

Pivotを切り替える機能はanimBot「Temp Controls」にもありますが、reParent(Light Version)のほうが使い勝手が良いです。

したがって、たとえanimBotを使っていたとしても「reParent」を使う意義は大いにあります。

ちなみに、ここまでの機能はLight Versionのものですが、Pro Versionでは、さらに機能が追加sれています。

「Pro Version」と「Light Version」

Pro Versionではさらにすごい機能があります。

Aimモード(Pro Version)

こちらは、animBot「Temp Controls」の機能と被る部分もありますがとても便利な機能です。

剣先のアニメーションのアークを綺麗にするのにこのようなツールがあるととても便利です。

オーバーラップのアニメーションでもこのreParent(Pro Version)は活躍します。

アニメーションカーブをオフセットさせる機能もついているので、手動でずらすよりも正確に、ミスも減らすことが出来ます。

IKモード(Pro Version)

なんとキャプチャーデータの修正にまでもreParent(Pro Version)が役に立つとは驚きです。

このようなFKだけのどうしようもないデータを渡されても修正することができます。

この例の場合はHuman IKを使えば良いと言われればそれまでですが…。

jointだけでなくコントローラーにもIKコントローラー作ることが出来ます。

jointにIKコントローラーをつけることが出来るのはわかりましたが、このreParent(Pro Version)のすごいところは、jointではない既存のリグのコントローラーにIKをつけることが出来るのです。

上の動画のように肘をついたアニメーションはやっかいなものですが、reParent(Pro Version)があれば、どれほどの助けになることか。素晴らしいです。

これがあれば、ほとんど使う機会のない肘固定IKを作ることも極端に少なくなるのではないでしょうか。

Splineモード(Pro Version)

IKだけでなく、Spline IKも作れるようにアップデートされました。

ただただ素晴らしい。

reParent のインストール方法

ダウンロードしたzipファイルを解凍して、「reParent Pro v2.6.3(2024/4/12現在のバージョン)」を、Mayaのビューポートにドラッグアンドドロップします。

そうすると、シェルフに「reParent」が追加されます。

「reParentcon.jpg」というアイコン用の画像があるので、他のツールと見分けやすいようにアイコンを設定しておきましょう(reParentのアイコンを右クリックで、「edit」を選び、「Icon Name」のフォルダのアイコンをクリックして、「reParentcon.jpg」をアイコン画像にしていしましょう)。

reParentのインターフェイス

Proバージョンのインターフェイスを解説します。

Lightバージョンで使えない機能はチェックボックスがグレーアウトしていて使えないようになっています。

Advancedでより細かい設定ができます。

reParent Pro
Tools
Key Offset + 1 □アニメーション(スプラインカーブ全体)を右に1フレームオフセットする(ずらす)。
□を押すと新しいWindowが開き、オフセットする数値を指定できる(デフォルトは0.10フレーム)。
select Hierarchy親のオブジェクトを選択するとその子のオブジェクトも全て選択する。
Help
User Manual(ENG)英語のマニュアルを表示する。
User Manual(RUS)ロシア語のマニュアルを表示する。
IntroYoutubeの「reParent.ExplanationVideo」を再生する。
TutorialsYoutubeの「reParent:MayaAnimationTool」のページを開く。
Pin現在のフレーム上の位置に固定されます。複数選択で複数のLocatorを配置。
AimreParentボタンを押すとLocatorが作成されます。
Locatorを任意の位置に移動させたあと「Go」を押すと、そこにオフセットされたたLocatorにアニメーションがベイクされます。
複数選択で複数のLocatorを配置。
Globalグローバルで回転を制御できるLocatorを追加します。
複数選択で複数のLocatorを配置。
Splineコントローラーを3つ選んでSpline IKを構築します。
IK modeコントローラーを3つ選んでIK(グローバルのIK)を構築します(最後に選択したものを動かすIK)。
Localコントローラーを3つ選んでIK(ローカルのIK)を構築します(最後に選択したものを動かすIK)。
Manual PivotLocatorを任意の位置に移動させたあと「Go」を押すと、その位置がPivotになる。
reConstrainあるコントロールのアニメーションを他のコントロールに対して維持しながら、あるコントロールを別のコントロールに拘束します。 あるコントロールの別のコントロールに対するアニメーションはロケーターに転送されます。 選択したコントロールのうち 2 つに対して機能します。
※翻訳ではこんなふうに出ましたが、使い方がよくわかりませんでした。
CollisionreConstrain と同じように機能しますが、2 番目のコントロールのピボットの位置のみを変更できます。 選択したコントロールのうち 2 つに対して機能します。
※翻訳ではこんなふうに出ましたが、使い方がよくわかりませんでした。
Advanced
Bake on anim layerアニメーションレイヤーにアニメーションをベイクする。
Keep unbaked keysタイムライン上の範囲外のアニメーションを維持します(デフォルトでチェックON)。
Save control keysアニメーションをベイクしないで、打たれたキーのままアニメーションカーブを転送する。
Transfer attributesreParentロケーターのタイムライン上の範囲外のアニメーションを消します。
reParentreParentの実行。
BAKE AND DELETEreParentツールで作成されたアニメーションをベイクし、Locator、グループ、IKなどを消します。

インターフェイスもスッキリしていて使いやすいです。

Advancedの設定でベイクをしたくない人も使えるような配慮がされています。

まとめ

reParent(Pro Version)
総合評価
( 5 )
メリット
  • 完全に手動の場合は、Locatorを配置したり、ベイクしたりを行ったり来たりで非常に手間がかかる作業を簡略化できる。
  • ProバージョンはFKのコントローラーからIKのコントローラーを作成できる機能がある。
  • IKコントローラーだけでなく、Spline IKのコントローラーも作成できる。
デメリット
  • 有料。でも、お金を払う価値はあります。
  • reConstrainとCollisionの使い方がよくわからない(私だけ?)。

reParent(Pro Version)はMayaでアニメーションを作るうえで非常に便利なツールです。

迷っているならば、とりあえずreParent(Light Version)を使ってみましょう。

「reParent」という名前から、joint以外のものにIKやSpline IKをつけることが出来るツールだということはわかりにくです。しかし、IKやSpline IKにRigのコントローラーをペアレントすると考えると腑に落ちる感じがします。

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