私は、Mayaの使用歴が20年以上ありますが、3DCGアニメーターとして活動していたため、モデリングについては15年以上のブランクがあります。
そんな私がまた、モデリングをしようと思ったのは、Unreal Engineを触りだしてからです。
ちょっとしたものだったら、「自分で作った独自アセット(モデル)を作って持っていきたいな」という思いから、モデリングを学び直してみたくなりました。
そういったわけで、Mayaの初心者ではありませんが、Mayaモデリングの初心者として、この講座を受けることにしました。
基本的にはMayaの初心者向けの講座ではありますが、私のようにかなりの期間モデリングから遠ざかっているような人が、ツールの復習と、新しく追加されて便利なツールを短時間に学ぶのに非常に適している講座です。
「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 「伊藤脳塾WIZ」」の次に受講すべき講座です。
「Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course」
Maya学習において2番目に受けるべき講座
「Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course」は、Mayaを学習するうえで、「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 「伊藤脳塾WIZ」」に続けて2番目に受けるべき講座というよりも、この2つはセットで受講すべきです。
ちなみに、3番目、4番目以降は好みで選んでも良いと思います。
しかしながら、敢えて順番をつけるとなると3番目が「Maya必須シェーディング&レンダリング習得コースMaya Required Shading & Rendering」。4番目が「Maya必須カメラ&ライト習得コースMaya Required Camera & Light Acquisition」。といったところでしょうか。
「Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course」のあとは何を学べばよいか迷ったときには参考にしてみてください。
この講座で学べること
Udemyの伊藤脳塾シリーズには、様々なコースがあります。
今回紹介する「Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course」では、Mayaでモデリングをする方法の基礎を学ぶことが出来ます。
そうです。「Mayaのモデリングの基礎」を学ぶ講座です。
Udemyの伊藤脳塾シリーズの講座で学べることは、どの講座もMayaの基礎です。
特に自分がよく知らない分野のMayaの基礎を学ぶ時に非常に優れた講座です。
Maya自体を触るのが初めての場合には、「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 「伊藤脳塾WIZ」」を先に学びましょう。
伊藤脳塾シリーズの講座の正しい学習方法
この伊藤脳塾シリーズの講座は、短時間でサクっと学んで次へ行くというのが最も効果的な学習方法です。
今知りたいMayaの分野を短時間で概要を理解して、より深くへ進むも良し、Mayaの概要をつかむために他の糸右脳塾の講座を受けるのも良いです。
ただ、勘違いしてはいけないのは、仮に伊藤脳塾の講座をすべて受講したからといって、「Mayaマスターになれるわけではない!」ということです。また、講座をコンプリートすることだけで満足しないでください。
様々な分野で伊藤脳塾の講座を受講するうえで、最も大事なことは、自分にとっての専門分野(得意分野、向いている分野、興味のある分野)を見つけることです。
将来の得意分野を見つけることが、今後最も重要なことです(ジェネラリスト施行の人も)。
今回紹介したモデリングのコースがしっくりいかなかった人は、あきらめずに他の講座を受講して、自分にあった分野を探してみましょう。
このあたりの話は、Maya(3DCG)学習のロードマップの記事のほうを読んでみてください。
3DCGを学び始めた人にとって、得意分野を見つけることが最も重要です。
最初の方に学習するモデリングが合わなかったからといって、3DCGを諦めないでください。
モデリングだけが3DCGではありません(初心者の頃はこの部分がわからないので強調しておきます)!
「Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course」
こんな人におすすめ
基本的にはMaya初心者が基本の操作方法を覚えたら、次に受講すべき講座がこの講座です。
受講すべき人
こんな人におすすめ
- 短時間で効率よくモデリングの基礎を学びたい人。
- Mayaでの基本的なポリゴンの扱い方(特にやってはいけないこと)を知りたい人。
- Mayaのモデリングツールについて時間をかけずに学びたい人。
このUdemyの伊藤脳塾シリーズの最大のポイントが、「短時間で効率よく学ぶことが出来る」ことです。
モデリングツールやUVツールについて、短時間で効率よく学ぶことができます。
そのことももちろん大事ですが、本当に大事なのはそれらのツールの使い方を学ぶことではありません。
一番大事なのはMayaでのポリゴンの扱い方を学ぶことです。
せっかくモデリングしても、エラーが出てしまうことがあります。
特に仕事の場合はエラーを出してしまうと後の工程(リギング、アニメーション、レンダリング等)でトラブルのもとになってしまい迷惑を掛けることになってしまいます。
個人で制作している場合でも、上手くレンダリング出来なかったりする場合があるので、エラーをださないためのところは、退屈な部分ではありますが非常に大事なのでしっかりと学習(ポリゴンモデリング⑦あたり)しましょう。
受講すべきじゃない人
こんな人は別の講座にしましょう
- UDIMの使い方や、Substance Painterを使用したテクスチャの作り方といったある程度高度なことを学びたい人。
- モデリングそのものが上手くなりたい人。
モデリングの基礎を学ぶ講座なので、UDIMの使い方といった高度な内容はカバーしていません。
UVについても、Photoshopでテクスチャを描くような昔ながらの手法の説明です。
そういった内容が知りたい場合は、他で学習してください。
また、造形力をアップさせてモデリングが上手くなるための講座ではありません。
名前の通り、Mayaのモデリングのやり方を学ぶ講座なので、そのあたりは勘違いしないようにしてください。
「Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course」
まとめ
- 講師の伊藤 克洋氏の授業がわかりやすい。
- 『Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 「伊藤脳塾WIZ」』の次に受ける講座としてぴったり。
- 私のようにモデリングから、長い間離れていた人が復習+新しく追加されて機能を学ぶのに適している。
- Mayaの基礎として、知らなくてはならないことを簡潔に学ぶことが出来る。
- あくまでも基礎講座なので、UDIMやSubstance Painterを使ったテクスチャ作成などといったものまでは学べない。
- Nurbs Modelingからはじまる。
伊藤脳塾のUdemy講座の最大の利点は、伊藤克洋氏のわかりやすい授業で、短時間でMayaの基礎を学べることです。
今回紹介した「Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course」もその期待に答えてくれます。
Maya初心者だけでなく、私のようにしばらくMayaのモデリングから離れていた人が復習と新機能を短時間で学ぶのにも適しています。
ただ、いまだに(私がデジハリでMayaを学んだときもNurbs Moderingから学びました)Nurbs Modelingから教えるのはどうかと思う部分はあります。
私の経験上Nurbs Moderingされたものを扱うことは(仕事では)ありませんでした。
たしかにCVカーブの扱い方を学ぶ必要はありますが、Moderingは、95%以上が実際にはポリゴンを扱います。
Nurbsの場合はテクスチャを貼る場合ポリゴンに比べて不便でもあり、使う機会が非常に限られます。
Mayaの歴史からNurbs Modelingというものを外せないのはわかりますが、今の時代にあっておらず、一番やる気がある最初のモデリングの項目が、このあとほとんど使うことのないNurbs Modelingからなのは考えものだと感じました。
とはいえ、「Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course」は、とても良いおすすめの講座であることにかわりはありません。
特に、時間効率良く、Mayaを学びたい人には強くおすすめします。
「Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course」
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