Mayaに限らず3DCGソフトウェアは非常に多機能で学習するのに時間がかかります。
そのような3DCGを学び始める際に最初に使う教材がわかりにくかった場合には、挫折する確率が高くなります(他の教材を探す意欲があれば良いのですが…)。そういった問題が「3DCGを始めてみたものの、結局は挫折してしまう」最大の問題だと私は考えます。
3DCG(今回はMaya)の世界の入り口から一歩足を踏み入れただけで、「3DCGの魅力を体感することなく」やめてしまうのはあまりにももったいないことです。長年Mayaを使ってきた者の一人としては、「将来の仲間がこの段階でいなくなってしまうのは悲しい」ことなので、そういった事態には陥って欲しくないです。
Mayaを学ぶ上で、そうした挫折が起こる可能性を低くしてくれるものとして、今回紹介するのが、Udemyの「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 『伊藤脳塾WIZ』」です。
この講座では2時間の動画でMayaの基本操作を学ぶことが出来ます。
Mayaの基本操作は本でも学ぶことが出来ます。しかし、動画で動いている画面を見ながら、自分でも実際にやってみることは学習効率が非常に高いです。特にMayaを初めて触るような方には、本では伝えにくい部分を実際の動画で見られることは動画教材の大きなアドバンテージです。ただ、ある程度Mayaが使えるようになったならば、文章と写真のほうがタイムラインからお目当ての部分を探すよりも便利だったりもします。とはいえ、Mayaを最初に学び始めた段階では動画を一時停止しながら進めたほうが迷いなくスムーズに学習出来ます。
私はMaya使用歴が20年以上あり、本来はこの講座を受けなくても良い立場なのですが、過去の記事でMayaの学習方法として、Udemyの「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 『伊藤脳塾WIZ』」を取り上げた手前、受講してみることにしました。
そして、「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 『伊藤脳塾WIZ』」がMayaを初めて触る人にとって、最適な教材だということがわかったので紹介することにしました。


Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 「伊藤脳塾WIZ」とは
Maya講師歴26年の伊藤克洋氏によるMayaの基本操作が学べる講座です。
特にMayaをこれからはじめる人が最初に学ぶべき教材として強くおすすめします。
これからMayaを始める人のためのコース Introduction編「伊藤脳塾Basic」
じつはUdemyには無料版の「これからMayaを始める人のためのコース Introduction編『伊藤脳塾Basic』」という講座があります。こちらはMaya2016を使用しています。Maya2016はArnoldではなく、mentalrayというレンダラーが標準搭載されていました。そういったわけで、初めてMayaを触る人が見るには、バージョン違いによってわかりにくい部分があります。
そんな些細なことで挫折してしまう可能性があるのは非常にもったいないので、有料になってしまいますが、今回紹介する「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 『伊藤脳塾WIZ』」をおすすめします。この講座はMaya2023という新しいバージョンを使用しています。現在使われているMayaを使っている講座なので、すんなり学習することができます。よってMaya2023が新しいバージョンのうちに受講しておきましょう。
伊藤克洋氏によるその他の講座
UdemyにはMaya初心者用の伊藤克洋氏の講座がいくつもあります。
Mayaの初心者は「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 『伊藤脳塾WIZ』」のあとにこれらの講座から学び始めるのがよいでしょう。
伊藤克洋氏によるUdemyのMayaの講座
- 「Maya必須モデリング習得コース Maya Required Modeling Acquisition Course」
- 「Maya必須シェーディング&レンダリング習得コースMaya Required Shading & Rendering」
- 「Maya必須カメラ&ライト習得コースMaya Required Camera & Light Acquisition」
- 「Maya必須アニメーション習得コース Maya Required Animation Learning Course」
- 「Maya必須キャラクターアニメーション習得コース Required Character Animation Acquis」
私も機会があれば他の講座もいくつか受けてみようと思っています。
Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 「伊藤脳塾WIZ」の特徴
教え方が上手い
私はUdemyで様々な講座を受講していますが、Maya講師歴26年というだけあって、その中でもトップクラスに教え方が上手いです。操作やしゃべりのスピードが丁度良い感じなので、初心者でも動画を巻き戻すことなく、理解しやすくなっています。
「教え方が上手くて理解しやすい」これが「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 『伊藤脳塾WIZ』」の最大の特徴です。
2時間でMayaの基本操作が学べる
2時間の動画でMayaの基本操作を学ぶことが出来ます。
もしかしたら、「お金を払うなら時間が長いほうがお得」に感じるかもしれませんが、特に「初心者向けの講座の場合はいかに効率よく学んで次のステップに進むか」が最も重要になります。
実際には一時停止をしながら自分でやってみるので2時間以上かかりますが、これだけ短時間に基本操作を習得できるのはタイパに優れています。
字幕が手動なので的確
Udemyの講座の字幕はほとんどが自動字幕です。なので誤った字幕がよく表示されます。
しかし、「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 『伊藤脳塾WIZ』」の場合は手動の字幕(しかも日本語と英語の2つ)なので正確です。しかも、講師の話も無駄な話がなく簡潔なのでとてもわかりやすいです。
自動字幕の場合は、「画面の大事な部分が字幕に隠れてしまって見えにくい」といったことがよくあるのですが、この講座は手動の字幕なのでそういった心配はありません。
他のUdemyの講師の方もぜひ見習って欲しいです。
あくまでも基本操作を覚えるための講座
これは当然のことなのですが、この講座を受講したからといってMayaでなにかすごいものが作れるようになるといったことはありません。あくまでMayaを学び始めるための最初の一歩の講座であることは理解してください。
まとめ

- Mayaだけでなく、3DCGが初めての人に最適
- Maya講師歴26年というだけあって教え方が上手い
- 教え方が上手いので挫折しにくい
- 2時間でMayaの基本操作を習得できる
- 字幕が手動でつけられているので、自動字幕にありがちなおかしなところがない
- Mayaの基本操作を学ぶ講座なので、この講座を受けただけではまだ何も作れない
- 初学者用の講座とはいえ、最終的にそれなりのクオリティーの製作物(Blenderのドーナツチュートリアルのようなもの)が出来ると良かった
Mayaを初めて学ぶ人にとってはこの講座を受けることが非常にタイパが良くおすすめです。
ただし、この講座を受けただけでは、Mayaの基本操作を習得しただけに過ぎません。この講座が終わってからが本当のMaya学習のスタート地点です。そういった意味でも、すんなりとタイパ良く終わらせられるこの講座はすばらしいです。
この講座の後は、モデリング、シェーディング、ライティング、レンダリングといったものを順番に学んで行きましょう。アニメーションやエフェクト(シミュレーション)をやりたい人でも、まずはモデリング、シェーディング、ライティング、レンダリングを先に学習することをおすすめします。
また、このblogではMayaのリギングに関する記事も書いているのですが、リギングはアニメーションをやったあとの方が理解しやすいです(リギングが必要ないアニメーションもたくさんあります)。
エフェクト(シミュレーション)に関しては、私は詳しくないのであまり言える立場にありませんが、CGについて豊富な知識がないと難しい分野です。おそらく最後に学ぶことになるのでしょう。
まずは「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 『伊藤脳塾WIZ』」を受講して、Mayaの学習をスタートしてしまいましょう。この講座はMaya学習のスタートラインに過ぎません。スタートラインの上でぐずぐず考えている時間はありません。スタートを切って次の目的地へ進みましょう。
最初の一歩を踏み出さない限りなにもはじまりません。



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