私はMayaをメインツールとする3DCGアニメーターです。
3DCGアニメーターといっても、3DCG以外のこともUdemyでは学びました。
むしろ、3DCG以外のことからの学びのほうが大きかったです(全く知らなかったことが多いので)。
そんな私が「Udemyで実際に受講して学んだ講座をまとめたもの」です。
実際に受講したうえでのレビューになるので、受講を迷われている方の参考になれれば幸いです。
というわけで、「3DCGをやっていない方にも大いに参考にしていただける内容」となっています。
Maya
Mayaは私のメインツールであることから、もっとも注目しているジャンルです。
Maya初心者の方は、まずはUdemyのMayaの基礎が学べるコースがありますので、それらの講座で学ぶと効率が良いです。
また、ある程度Mayaが使える方は、英語にはなってしまいますが、興味深いコースがいくつもあります。
特に普段から英語のインターフェイスでMayaを使っている人ならば問題なく受講できるはずです。また、字幕(基本的に英語のものは英語、まれに日本語の字幕をつけることが出来るものもあります)をつけることも出来るので、あまり恐れずに興味があれば購入してみましょう(セールが頻繁にあるのでセール中がおすすめです)。
Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 「伊藤脳塾WIZ」
Mayaを初めて使う人におすすめなのが、この「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 『伊藤脳塾WIZ』」です。
Mayaの基本操作を学習するのに、私が知る限りおそらく最も効率よく学ぶことが出来ます。
さすがにMaya講師歴26年というだけあって教え方が非常に上手いです。
また、この講座は自動字幕ではなく、手動でつけた字幕のため非常に読みやすく、自動字幕にありがちな間違いがありません。このあたりの教育コンテンツとしての出来も非常に高いです。
このコースが気に入ったら、同じ講師の方の講座で、「モデリング」「シェーディング&ライティング」「カメラ&ライト」等その他の基礎講座があるので、そちらでつづけて学習をされることをおすすめします。
ちなみに、「Maya 必須基礎習得コース Maya Essential Fundamentals Course 『伊藤脳塾WIZ』」のクオリティーが高かったので、「モデリング」「シェーディング&ライティング」「カメラ&ライト」といった基礎を学び直したい(私がMayaを習った頃といろいろと状況が変わったため)という思いがあるので、受講した際にはレビュー記事を上げたいと思います。
初心者から3Dキャラクターアニメーション完全マスター講座 | キャラクターに生命を吹き込む!
Mayaでカットシーン(ショット)を作るための講座です。
カットシーン(ショット)の作成は非常に自由度が高く、初心者の方はいったいどこから手をつければよいのかわからないと思います。そういった方のために、カットシーン(ショット)作成の手順が丁寧に解説されています。
3DCGソフトウェア上では「レイアウト」→「ブロッキング」→「スプライン」→「ポリッシュ」という工程で進みますが、そのまえの準備段階が非常に大事だというのが主な内容です。
もちろん、Mayaを使用してのブロッキング以降の詳細な実作業の様子を動画で見ることが出来るので、初心者には特に勉強になります。
また、この講座は使用するソフトウェアに左右されない普遍的な内容なので、Blenderや3ds Max等の他のユーザーの方にも大いに役に立つ内容です(実際にこの講師の方はBlenderの講座のほうが多く、Blenderのほうが得意なようです)。
Introduction to MASH for Maya
MASHは、Mayaに実装した直後にチュートリアルをちょっとやった程度でその後は完全に放置状態でした。
「MASH ≒ モーショングラフィックス」といったイメージが強いので、モーショングラフィックスをやらない私にはあんまり関係ないと思っていたのですが、モーショングラフィックス以外にも使えることがわかります。
特に3DCG(Maya)でDynamicsをあまり使ったことのない人にとっては、Dynamics入門としてMASHを学ぶのもおすすめです。私も3DCGはそれなりに長くやっているのですが、Dynamics周りをいじったことがほとんどないので貴重な学びとなりました。
Create animated avatars with MASH for Maya
このYoutube動画のような映像を見たことがあると思います。
この講座はまさに、このような映像を作りたい人に向けたピンポイントの講座です。
たしかにこのクオリティーを出すのは並大抵のことではありませんが、どのように作ればよいのかがわかるだけでもこの講座を受講する価値があります。
Unreal Engine
Unreal Engineは、ゲーム制作だけでなく、映像制作においても広く使われるようになりました。
UdemyでのUnreal Engineの講座は、日本のもの、海外(英語)のものを含めて充実しています。
今後Unreal Engineの講座を受講した場合は、追加でレビューをアップします。
【Unreal Engine5初心者の方へ】シネマティックな映像制作コース
Unreal Engineを学ぼうとした場合に、「どこから学び始めれば良いのかがわからない」という方は多いでしょう。
改めて言うまでもなく、Unreal Engineはゲームを作るためのゲームエンジンです。
それだけでなく、Unreal Engineはリアルタイムでのレンダリング能力が非常に高いために、映像制作の分野でも多く使われるようになりました。
Unreal Engineでゲームではなく、映像を作ってみたい人にまず1番最初におすすめしたいのが、この「【Unreal Engine5初心者の方へ】シネマティックな映像制作コース」です。
ゲームを作ってみたい人でも、Unreal Engineだけで、質の高い映像が出来上がるのでモチベーションを維持しやすく、今後の学習意欲を高める意味でも1番最初に学ぶ教材としておすすめです。
さらに、Unreal Engineの既存のアセットを並べるだけでこれだけのクオリティーの映像が作れてしまうというのは驚きだと思います。
Unreal Engineが初めてという人だけでなく、3DCGが初めてという人にもおすすめします。
また、すでにMayaを使っている人は、MayaのアニメーションをUnreal Engineへ持って行きたいと思っているはずです(私がそうでした)。
そうした人には、『MayaからUnreal Engine 5へAlembic(Geometry Cash)で、アニメーションを持っていく方法』の記事を参考にして、MayaのアニメーションをUnreal Engineへ持っていってレンダリングしてみてください。
Alembicを利用することで、Maya独自のデフォーマーでのアニメーションもUnreal Engine へ持っていくことが出来ます。
Adobe 製品 (After Effects)
「脱Adobe製品」などと言われることもありますが、結局はAdobe製品は業界標準で使いやすいことは否定できません。
ちなみに少しでもAdobe製品を安く使いたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
初心者入門After Effects(アフターエフェクト)モーショングラフィックス基礎講座【14時間フル学習コース】
私にとってAdobe製品の中で1番馴染みがあるのが「After Effects」です(3DCGアニメーターとしての意見です)。
とはいえ、普段は本当に基本的な機能しか使わないために、「永遠の初心者状態」が長く続いています。
そこで、せっかくなので「宝の持ち腐れ状態のAfter Effectsをもう少し使いこなせるようになろう」と思い受講したのが、この講座です。
初心者向けの講座とはいえ、3Dレイヤーやロトブラシといったものの使い方も学べます。
14時間もあるので、「初心者がAfter Effectsを初歩からがっつり学びたい」という方には特におすすめです。
この講座の講師の方はほかにもAfter Effectsの講座を数多く出されているので、この講師の方の講座を追って行くだけでも、After Effectsのことを学ぶのは十分だと言えるほど充実しています。
プログラミング (Python)
Udemyの講座で充実しているジャンルのひとつがプログラミングの分野です。
とはいえ、私はプログラミングの講座はあまり受講したことがないので、紹介できるものが非常に限られてしまいます。
今後あらたにプログラミングの講座を受講した際にはこちらに追加していきます。
Pythonでわかるオブジェクト指向とは何か?
Udemyの特徴として「プログラミングの教材の充実」があります。
そうしたUdemyだからこそ、「Pythonでわかるオブジェクト指向とは何か?」というある意味ニッチな、ピンポイントで刺さる人には刺さる講座がありました。
Pythonは3DCGアプリケーションでもよく使用されている人気のプログラム言語です。
そんなPythonを学ぶ手順として、まずは文法を学ぶことになります。
しかし、「文法を学んだあとにすぐプログラムを書けるようになるか?」というと、残念ながら答えは「No」です。
そこが「プログラミング学習の難しい(挫折しやすい)」ところです。
実際にプログラムを書けるようになるまでの道のりとして、早かれ遅かれオブジェクト指向というものの理解という壁にぶつかります。
その「オブジェクト指向」というものが理解できずに悩んでいる人には、、ピンポイントでおすすめできるのが、この「Pythonでわかるオブジェクト指向とは何か?」です。
「なぜオブジェクト指向が必要なのか?」といえば、「グローバル変数を使わないようにするため」といったことが、この講座では学ぶことが出来ます。
この話に少しでも「おっ!」と思うようなところがある人は受講する価値があります。
デザイン
私がUdemyの講座で最も受講して良かった分野のひとつがこの「デザイン」です。
Udemyという様々なことが学べるプラットフォームの存在がなければ、「デザイン」を学ぼうという発想じたいがありませんでした。
私はご覧のようにこのブログを運営しているので、ブロガーでもあります。
ブログは文章がメインコンテンツなので、当然のことながら文章の内容が最も重要です。
しかし、文章よりも、まずは先にデザインが目に入ります。その段階でデザインが拙ければ、たとえどんなに素晴らしい内容や文章でも、読まれることなく離脱されてしまいます。
私にとっては、「デザインとは捉えどころのないふわっとしたもの」という印象でした。
「良いデザイン」と「悪いデザイン」の違いを言語化することができず、なんとなく感じることしかできません。
つまり、「悪いデザイン」のどこをどうすれば「良いデザイン」になるのかがわかりません。
毎回「なんだかよくわからないけど上手く行った」と「長時間試行錯誤してもしっくりこない」状態の繰り返しです。
言い換えれば、地図やコンパス、今ならばGPSなしに、太平洋をヨットで横断しようとしているようなものです。
こうした経緯で、デザインを学んでみようと思いUdemyで以下の講座を受講しました。
【デザイン理論】「センスや感覚に頼らない」グラフィックデザインの基礎知識と基本ルール
まず、デザインを学ぶ取っ掛かりにおすすめの講座です。
「わかりやすい」「力強い」「透明感」「安心感」「関係性」「高級感」といったものをデザインで表現するにはどうしたら良いのかが解説されています。
とくに「力強い」の項目で初心者が犯しやすいミスとして紹介されているポイントは、ほとんどの人が陥ってしまうポイントなのではないでしょうか(私もまんまとそのミスを犯してしまいました)。そこは、非常に些細なポイントなのですが、そういったところがデザインのポイントなのだと実感しました。
とりあえず今、上で挙げたイメージのデザインをしたいけれど、「どういったポイントを押さえれば望むようなデザインになるのか?」を知りたい人には即効性があり特におすすめです。
この「【デザイン理論】「センスや感覚に頼らない」グラフィックデザインの基礎知識と基本ルール」を受講して、デザインに興味をもったら、他のデザインの講座の受講を検討してみてください。
【タイポグラフィの基本】文字で伝える技術を学ぶ「フォントの教科書」
デザインについて学ぶにあたり、私が最もよくわからない(知識がない)分野がこのフォントについてです。
私のようにフォントについて全く知識がない人は特に受講すべき講座です。
無意識に、なんとなく「MSゴシック」か「MS明朝」を選んでしまう私のような人にはぜひ受講していただきたい講座となっています。これらのフォントは大分古臭いので別のものを使いましょうという話です。
それらに替わるおすすめのフォントが紹介されているので、それを使うだけでもこの講座を受講した意味があります(さすがにここでそれらのフォントを紹介するわけにはいきません)。
「フォントの使い方(選び方)が拙いだけで、すべてが台無しになってしまう」ケースがよくあるからです。
ただ1つ、勘違いしてほしくないことは「フォントで素晴らしいデザインにするための講座」ではなく、「フォント選びで失敗してデザインを台無しにしないための講座」です。
「なんだ…。良いデザインにするための講座ではなくて、失敗しないための講座なのか…。」と残念に思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、フォントというものは本来そうした役割のほうが多いようです。
そうしたフォントやタイポグラフィーについて学びたい方は「【タイポグラフィの基本】文字で伝える技術を学ぶ「フォントの教科書」デザインの基礎知識」を受講してみてください。
【グラフィックデザインの教科書】デザインの基本と知識を学ぶ、デザイナー1年生のための初心者講座
デザインについて、体系的に、概要的に学びたい場合は、この「【グラフィックデザインの教科書】デザインの基本と知識を学ぶ、デザイナー1年生のための初心者講座」がおすすめです。
上で紹介した「【デザイン理論】「センスや感覚に頼らない」グラフィックデザインの基礎知識と基本ルール」と「【タイポグラフィの基本】文字で伝える技術を学ぶ「フォントの教科書」デザインの基礎知識」をあわせて「Udemyのデザイン講座三部作」として、出来ることならば3つすべての講座を受講することが望ましいです。
しかし、時間的な都合でどれかひとつしか受講できないのであれば、この「【グラフィックデザインの教科書】デザインの基本と知識を学ぶ、デザイナー1年生のための初心者講座」をおすすめします。
これらの「Udemyのデザイン講座三部作」は、多少内容が重複する部分もありますが、そういった部分は復習することが出来るので必ずしも悪いことではありません。この「【グラフィックデザインの教科書】デザインの基本と知識を学ぶ、デザイナー1年生のための初心者講座」の特徴としては、他の2つの講座にはない「配色」についてのセクションがあることです。
デザインにおける「配色」について知りたい方には特におすすめできます。
また、「デザインについて体系的に学ぶのにもっとも適した講座」なので、デザインについて体系的に学びたいならば外せない講座です。
まとめ
Udemyは幅広く様々なことがネットで学べる非常に有益なプラットフォームです。
「メインスキルとなる学びたいジャンル(私の場合は主に3DCG関連)だけでなく、興味はあったけど実際に学ぶことはなかったサイドスキルの講座(私の場合はデザイン関連)に出会えることもUdemyの魅力」です。
また、Udemyはセールを頻繁にやっていることもあり、価格的にリーズナブルに学ぶことが出来ます。
よって、頻繁にチェックすることをおすすめします。
興味ある講座が沢山あるので、これからも受講して良かった講座があれば、今後このページで紹介します。
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