個人作品のMayaのデモリールで使われていることが多いので見たことがある人は多いと思います。
Mayaでアニメーションを作る上で、ぜひとも用意しておきたいリグの一つが「The Mecha-Mechs」です。
なぜなら、この「The Mecha-Mechs」というリグがアクションシーンなどのボーディーメカニクスのアニメーションを作るうえで非常に重宝されているからです。
この「The Mecha-Mechs」というリグは基本的には有料ですが、無料で試せるFree Proxy Sampleというものもあります。
それでは、Mayaでアニメーションを作るならば所持しておきたい「The Mecha-Mechs」について見てゆきましょう。
ボディーメカニクスのアニメーションには「The Mecha-Mechs」を使おう
今回紹介するリグは「The Mecha-Mechs」です。
サブタイトルが「Next-Gen Body Mecanics Rigs」となっているだけあって、「ボディーメカニクス」に特化したリグです。そのため非常に軽く、顔のパーツが非常に簡略化(もしくは無い)されていて、手は親指、人差し指、その他の3つに簡略化されています。また、様々な体型のシルエットを持ったリグが用意(全部入りの有料版)されています。
このようにボディーメカニクスに集中できるようなリグになっています。
ボディーメカニクス用にぜひとも持っておきたいリグです。
「とにかく素晴らしいリグ」の一言です。
バク転したり、踊ったり、戦ったりなどのアクションをアニメーションするにはこれ以上のリグは無いと言えます。
ありがたいことに「The Mecha-Mechs: Free Proxy Sample」という無料版があります。
この無料版は顔のパーツ(目、眉、口、鼻)がありませんが、このリグにはむしろ顔がないほうが適しています。
無料版とはいえ、「Dash(男性)」と「Flourish(女性)」の2体のリグ使えます。
無料版から全部入りまで
この「The Mecha-Mechs」には、フリーのproxyサンプルから、全部入りのファミリーバンドルまで、5つのタイプがあります。
まずは、proxyサンプルを使用して、気に入ったら、全部入りのファミリーバンドルの購入を考えるのが良いでしょう。
「The Mecha-Mechs Free Proxy Sample」
まずはこの無料版を試してみましょう。
Proxy Sampleとのことで、シェイプが繋がっていなかったりしますが、男女二人のキャラが使えるので無料とはいえかなりお得です。このProxyバージョンでも、アニメーションの良し悪しは判断できます。
「The Mecha-Mechs: Dash + Flourish」
こちらのバージョンは、DashとFlourishのメッシュがProxyではない繋がっているものになっています。
そして、ロボバージョンも含まれています。
「The Mecha-Mechs: Huskie + Smasher + Crusha」
このボリューミーなキャラクターが集まったバージョンは、アニメーションを作るのが楽しそうです。
こちらもロボがいます。ロボはボリューミーなほうが良い感じですね。
「The Mecha-Mechs: Lil Dash + Lil Flourish + BB」
この両親と赤ちゃんという親子バージョンでは、様々なシチュエーションのアニメーションが作れそうです。
想像力が刺激されますね。ロボの赤ちゃんもかわいいです。
「The Mecha-Mechs: Family Bundle」
このファミリーバンドルは全部入りバージョンです。
私は後で買い足したくならないようにこの全部入りバージョンを購入しました。
Pickerは「MG-Picker Studio」を使用
「The Mecha-Mechs」では「MG-Picker Studio」を使用します。
この「MG-Picker Studio」は登録することなく利用できます。
「The Mecha-Mechs」リグの作者であるJosh Sobelさんのリグでは「MG-Picker Studio」が使われているので、他のリグをダウンロードした際にも使用できます。
もうひとつの有名なPicker「Anim School Picker」について
以前紹介した「Reimu」と「Sanae」のリグでは、「Anim School Picker」が使用されていました。
登録しないと使えないので非常に面倒ですが、使い勝手がとても良いPickerです。
こちらのPickerも多くのリグで使われています。
「Anim School Picker」についても知っておくと良いでしょう。
「Anim School Picker」は有名なPickerなので他のリグでもよく使われています。
この機会に登録して使えるようにしておきましょう。
登録方法に関して英語での住所の書き方など「Reimu Animation Rig」Mayaリグレビューを参考にやってみてください。
Mayaリグ界のレジェンド
Josh Sobelさんは、おそらくMayaのリグ界隈で最も有名な人です。
「fRigging Awsome」というサイトの「Kayla Classic」はMayaのリグで最も有名なもののひとつです。
今でこそこのClassicバージョンは無料になりましたが、以前はMayaでアニメーションの練習をする人はみんな数十ドル支払ってこのリグを使用していました。私も有料のときに購入しました。
その後「Kayla Unlimited | Customizable Maya Rig」というとてつもないリグにバージョンアップされました。
このリグは機会があればレビューしたいと考えています。
ごくまれ(本当に非常にまれ)にメッシュの表示がおかしくなる
非常に素晴らしいリグなのですが、唯一の欠点が「メッシュの表示がおかしくなる」ことです。
「The Mecha-Mechs」は本当に軽くてFKとIKの切り替えとマッチング(位置合わせ)も出来るすばらしいリグです。
しかし、上の画像のようにメッシュの表示がおかしくなってしまうことが何度かありました。
頻度としては非常に少ないですがこのようになることがあります。
ただし、ファイルを開き直せば直ります。
強引にそのまま作業をすすめていて直ったこともありました。
というわけで、このリグの問題なのか、私のPCの環境の問題なのかは定かではありません。
まとめ
- ボディーメカニクスのアニメーションに適した軽いリグ
- 手、足ともにFKとIKの切り替え、マッチング(位置合わせ)ができる
- ごくまれ(本当にまれ)に、メッシュの表示がおかしくなる
「The Mecha-Mechs」は本当に素晴らしいリグです。
まずはFree Proxy Sampleがあるのでそれを試してみましょう。
そして、いろんな体型(赤ちゃん、子供、太った人、それぞれの男女)のキャラでアニメーションを作りたくなったら有料版の「The Mecha-Mechs: Family Bundle」を購入しましょう。
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