大昔のファミコン時代は版権モノといえばクソゲーというのが定説でした。いつの頃からかこの定説は完全に風化し、そのような偏見を持つ者はいなくなりました。それは版権モノのゲームで面白いものが沢山でてきたからです。そしてこのMarvel’s Spider-Manはそれらのゲームを代表する1つです。
それだけでなく、このMarvel’s Spider-ManはPlayStation4のゲームを代表する傑作です。それはSIEのゲームということでPS4でしか遊べないゲームであるという理由だけではありません。しかもE3で大きな話題になり、発売後も評判を落とさずにいるというのは今では稀有な存在です。
PS5前にPS4の思い出を振り返るにあたっては外せないゲームです。
すごいゲームと面白いゲーム

PS3やXobx360時代には海外のゲームの圧倒的なすごさに魅了されて遊んでいました。当時はすごいテクノロジーでゲームの面白さが拡張されている時代(オープンワールド等)でした。その時代は「すごいゲーム=面白いゲーム」という公式がなりたっていました。
しかし、PS4時代になってからこの公式がだんだんと成り立たなくなってきました。最近ではものすごいゲームなのに面白くないものがちらほらと現れ始めました。わかりやすく例をあげると「ANTHEM(アンセム)」です。ANTHEMはE3でものすごいゲームとして大絶賛されましたが、発売後の評判は散々なものでした。私も非常に期待して買ったのですが、ゲームクリアまで遊ぶことができませんでした。ちなみにANTHEMの名誉のために一言付け加えると散々な評判の汚名を返上すべくアップデートされ面白くなったという話を聞きました。しかし、ならば再びプレイしてみようとはなかなか思わないのも事実です。一度悪い評判がついてしまうと払拭するのは至難の業です。
このMarvel’s Spider-ManもE3でものすごく評判が良かったのですが、私はすごいだけで面白いかどうかについては懐疑的でした。よって私はこのゲームを買うつもりはありませんでした。が、しかし、このゲームもDemon’s Soulsの時のように発売直後にネットで面白いという話が盛り上がり、その結果私も急遽買うことにしました。このような話はDark Souls IIIの記事で書いたので興味のある方はお読みください。

そういうわけでこのMarvel’s Spider-Manを購入し、結果的にプラチナトロフィー獲得まで遊ぶことになりました。
話がそれますが、私はノーティードッグ(Naughty Dog)のゲームはものすごいことは言うまでもないのですが、面白さについては普通(こういう言い方は失礼ですが、ゲームのすごさに対して面白さの割合が平均点だということです)なのでそれほど好きなほうではありません。ロックスター・ゲームス(Rockstar Games)についてはすごさと面白さの両方がかるく平均点をオーバーして80点90点いくような印象なのですが、ノーティードッグについては面白さの部分の平均点の低さをいつも感じてしまいます。これは全くの私見ですが、テクノロジーは最新最高のものなのに、ゲーム部分はPS2的なもの(なんか古いなー的な…)を感じてしまいます。どういうわけか私にとってはノーティードッグのゲームにはワクワク感がないのです。THE LAST OF US PART IIにはとても期待していますが、このあたりがどうのようになっているのかが個人的には一番の注目点です。しかし、逆にいえばゲーム部分いがいは完璧なのでどうしてもゲーム部分が目立ってしまいます。すごすぎるだけに物足りなさを感じてしまいます。THE LAST OF US PART IIはとてもおもしろかったです。プラチナトロフィー獲得までプレイしました。

獲得するのに苦労したトロフィー
Dark Souls IIIのように難しくはないですが注意すべき点があります。
それはゲーム内の収集物やアクティビティで得られるトークンがあるのですが、それを考えて使わないとトロフィー獲得のために使用するトークン不足になってしまいます。
ミニゲームの成績によって得られるトークンの数に差があるのですが、ミニゲームによっては最高ランクでクリアするのが難しいものがあるのでそのぶんを考慮してトークンを無駄遣いせずにトロフィー関連のものに優先して使用する必要があります。
あとは定番の収集系がありますが、それらは攻略サイトをみながら地道に進めるだけです。自力では気づかないトロフィーもあるので攻略サイトは必須です。
年中スーツ

これがトークンの無駄遣い厳禁のトロフィーです。プラチナトロフィーを目指すならばトークンはなるべく使わずにケチっておくと後々助かります。
鳩ハンター

鳩は逃げ回るので捕まえるには操作(ウェブ・スイング)に慣れてコツをつかむ必要があります。しかし、このウェブ・スイングはMarvel”s Spider-Manの最大の魅力のひとつなのでぜひ街中を自由に飛び回れるようになってください。
ニンジャ

このゲームで難しいことはミッションを最高ランクでクリアすることですが、幸いにもすべてのミッションを最高ランクでクリアしなくてもプラチナトロフィーを獲得することができます。ミッションによって難易度にばらつきがあるために最高ランクが取れそうなものは取っておいたほうが良いです。そうすればトークン獲得数に余裕ができるために余裕を持ってすすめることができます。
どのような人におすすめか

- ウェブ・スウィングの爽快感がたまらない
- ウェブ・スィングが気持ちいいのでオープンワールドの広大なマップでの移動が苦にならない
- 圧倒的なクオリティーでオープンワールドのアクションゲームが好きな人は大満足
- スパイダーマンが好きじゃない人には興味を持てない
PS4を代表する傑作なのですべての人におすすめできます。逆お言い方をするとPS4でしか遊べないのでPS4を持っている人すべてにおすすめです。私はDLCはプレイしていないのですが、今からならばDLCつきのものを購入するのが良いでしょう。
一昔まえならば「これぞ洋ゲー、すごいから遊んでみて!!」の一言で済まされるゲームが沢山ありましたが、このゲームはすごいだけでなく面白いからぜひ遊んでみてください。そしてあらゆるもののクオリティーが高いです。
とにかくウェブ・スイングの爽快感を体験するだけでも遊ぶ価値はあります。映画でもウェブ・スイングは爽快でとても気持ち良いものですが、ゲームでは自分で操作してウェブ・スイングをすることができるのが醍醐味です。ウェブ・スイングの操作にはちょっと慣れが必要ですが、一度理解できれば気持ちよく飛び回れます。
そしてこのゲームは面白いだけでなくすごい(テクノロジーの)ゲームなので、その部分も存分に堪能できます。すごいけどあまり面白くないゲームはちょっとプレイしただけで積まれてしまうことがよくありますが、このゲームは最後まで楽しく遊べます。
PS5でこのゲームの続編が発表されました。ストーリー的にちょっとつながっているような感じだったのでこのPS4版を遊んでからのほうがよりPS5版を楽しめるでしょう。<2020年9月追記>


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