「ELDEN RING」でプラチナトロフィーを獲得できました。
とにかく高難易度で膨大なボリュームの「ELDEN RING」でトロコンをするのは簡単ではありませんでした。
しかし「Dark Souls III」に比べればトロコンに関してはネットワーク要素(使ったほうが楽になります)が必須ではなかったり、レアドロップのためのマラソン(こういうのが地獄です)を強いられることもないので良心的なトロフィー構成と言えます。実際に2022年5月時点でPS4版ダークソウル3のプラチナトロフィー獲得率(5.3%)よりもPS5版ELDEN RINGのプラチナトロフィー獲得率(9.5%)のほうが高いです。
2022年怒涛の新作ラッシュ
My Game of the Year(GOTY)2021の記事で上半期の怒涛の新作ラッシュの2作目として紹介したのがこの「ELDEN RING」です。
「Horizon Forbidden West」をまだクリアできていない状況で「ELDEN RING」が発売されてしまうところまでは想定内でしたが、「ELDEN RING」の面白さは想定をはるかに上回るものでした。
その後発売された「Grand Turismo 7」も想定を上回る出来の良さだったので、それ以後「Horizon Forbidden West」は放置ということになってしまいました。
その結果として優先順位を「Grand Turismo 7」の(カフェ)クリア、「ELDEN RING」ということに決めました。ということで「ELDEN RING」のトロコンが少し時期的に遅くなってしまいました(GT7もボリュームいっぱいでもうお腹いっぱい状態)。
「Horizon Forbidden West」との比較
「Horizon Forbidden West」についてはまだクリアしていない状況なのであまり詳しいことは言えませんが、「Horizon Forbidden West」もプラチナトロフィーを獲得しました。同じような時期に発売されたビッグタイトルとして、また、非常に対照的なゲームとしてどうしても比較してしまいます。
そういえば「Horizon Zero Dawn」は「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」と発売時期が非常にちかく、今回の「ELDEN RING」と同じような状況でした。そこで私は優先して遊んだのも「ゼルダ」でした。奇しくも「ELDEN RING」は『フロムのゼルダ』という言われることもあります。そんなところにも因縁を感じます。
「Horizon Forbidden West」については以下の記事を御覧ください。
前作の「Horizon Zero Dawn」については以下の記事を御覧ください。
ELDEN RING | Horizon Forbidden West | |
---|---|---|
熱中度 | ||
リッチ度(次世代ゲーム感) | ||
自由度 | 腕前次第でどこまでも行ける | メインストーリーを進めないと行けない場所が多い |
独自性 | まさに、フロムのゼルダ | 色んなゲームの最大公約数 |
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド度 | ||
おすすめ度 | 特にハードコアゲーマーに | 今のゲームの凄さを味わいたい人に |
「ELDEN RING」と「Horizon forbidden West」の比較を簡単に表にまとめてみました。
熱中度は圧倒的に「ELDEN RING」です。プレイ中のワクワク感がたまりません。「Horizon Forbidden West」は良くも悪くも普通です。ワクワク感は特にないですが、やることがいっぱいあるのでゲーム中はいろいろなことに忙殺される感じです。
リッチ度(次世代ゲーム感)は圧倒的に「Horizon Forbidden West」です。極端な話、アーロイを歩かせるだけでも感動するぐらい素晴らしいです(「ELDEN RING」トロコン後に久々にやってみて改めて思い知らされました)。「今のゲームはこんなに凄いのか」と誰もが驚かずにはいられません。ゲームを作っていたり、CGをやっている人が見習うべきは「Horizon Forbidden West」のほうです。具体的にプレイヤーキャラのアニメーションに限定して話をすると数が圧倒的に多く、ステートマシン(モーション遷移)は相当複雑になっているはずです。逆に「ELDEN RING」は様々な要素を削ぎ落とし(武器や戦技などが沢山あるので決して単純とは言いませんが「Horizon Forbidden West」に比べるとシンプルなはずです。細い梁の上に立っても両足を広げて両足が空中にある状態(平らな地面の上と同じ)の待機モーションが象徴的です)、ゲームとして面白くなる部分にだけ力をいれるという絶妙なバランス(両足が浮いている方がアスレチックでの恐怖感の演出にもなってしまっている)でなりたっています。「Horizon Forbidden West」に比べると明らかにチープに感じる部分も多々あります。しかし、それは削ぎ落とした結果であり、決してゲームとして「ELDEN RING」のほうが劣っているわけではありません。
自由度は両方ともオープンワールドのゲームなので高いです。しかし、「Horizon Forbidden West」の方は「メインクエストを進めないと此処から先は入れませんよ。」という部分があります。一方で「ELDEN RING」の方は「敵は強くなるけど行けないことはないよ(行けるものなら行ってみな!!)。」という作りになっています。このあたりはゼルダの伝説ブレスオブザワイルド度という項目でゼルダからどのような部分に影響を受けたかという違いにつながって行きます。
独自性については、いかにもFrom Softwareで宮崎英高のゲームといった個性が全面的に出ています。そういう意味ではまさに傑作です。一方「Horizon Forbidden West」の方は様々なゲームのいいとこ取り(寄せ集め)といった感じで批判されることが多いです。それをもって凡作とか駄作と評価する人もいます。しかし、私が思うには莫大な資金の開発費を担保するには最大公約数的になるのは仕方ないというよりも当然の結果だと思います。寄せ集めの要素でもすべて高いクオリティに保たれていれば素晴らしいゲーム(秀作)になります。
ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド度については「ELDEN RING」がゲーム進行における自由度という思想的なものをゼルダから学んだのに対し、「Horizon Forbidden West」は大空を滑空できるパラセールのようなアイテムを導入しました。これによってオープンワールドでの移動上の利便性が増しました。オープンワールドであるにも関わらず空を飛べるか飛べないかがこの2つのゲームの大きな違いです。なんといっても空を飛べるようにすると非常にコストがかかるので「ELDEN RING」はこの部分も削ぎ落としたものと思われます。
おすすめ度について「Horizon Forbidden West」は次世代ゲームというものを堪能するには現状でもっともふさわしいゲームの一つ(GT7も素晴らしいですが車に興味がない人にはおすすめできないので…)です。ゲームを普段遊ばない人にもこの凄さを体験して欲しいです。また、このゲームは今後のゲーム開発におけるベンチマークにもなってしまったので、ゲームやCGに関わる人にはなんとしても体験しなくてはならない必修科目になりました。一方「ELDEN RING」に関してはとにかくゲームが好きな人(アクションゲーム好き)はこれ以上ない大傑作ですが、あまりゲームに縁のない人にはおすすめできません。しかし、PC版だけでも1000万本以上売れたという事実を照らし合わせるとゲーム好きってめちゃくちゃ沢山いるんだということがわかり嬉しくなりました。
プラチナトロフィーへの道
トロコンしたからといってこのゲームを遊び尽くしたとは思っていません。
それほど膨大なボリュームのゲームだということです。
「Detroit: Become Human」の記事でも同じようなことを書きましたが、トロコンしてもまだ知らない要素(ダンジョン、ボス、武器、アイテム等)はまだまだ沢山あります。
しかし、そんなところまですべてを遊び尽くそうとすると大変なので、トロコンというひとつの区切りをもってこの「ELDEN RING」をしっかり遊び尽くしたことにしました。
「破片の君主、マレニア」「竜王プラキドサクス」「死竜フォルサクス」
「ELDEN RING」のボスといったら「マレニア」といってもよいほどこのゲームを象徴するボスです。実は隠しボス的存在なのでただクリアするだけでは戦う必要のないボスです。しかし、だからこそ遠慮なく強くすることが出来たボスなのでしょう。
「プラキドサクス」と「フォルサクス」については戦闘においてはそれほど苦労はしませんでしたが、たどり着くまでの道中が長いのでやっかいなボスです。
ほかにも「血の君主モーグ」アステール」「冒涜の君主ライカード」「祖龍の王」と言ったボスは1周めにしっかりと探索をして倒してしまいましょう(2周目以降が楽になるので)。
トロコンを狙っていない人についてもこれらの隠しボスは倒したほうが絶対に楽しいです。ボスと戦うために様々な所を探索しなくてはならないのでエルデンリングのオープンワールド世界を堪能するためにも。
このようにエルデンリングの世界を思う存分堪能して1周めをクリアすれば、「トロコンまであとエンディング2つ」といった状況に近くなります。あと2周することはここまで来た人ならばそれほど難しくはないのでトロコンするかしないかはあなた次第です。
「伝説の武器」
このトロフィーにはバグがあって、私もそのバグの餌食となりました。
画像を見ればわかるように全部の伝説の武器を集めてもトロフィー獲得にならない場合は「すべての伝説の武器を一度木箱に移し、それからイベントリの中に戻す」ことで解決します。
本当は宝箱を開けた瞬間のスクショが欲しかったのにこんな画像のスクショになってしまったのは非常に残念です。
「伝説の遺灰」
「写し身の雫」「黒き刃ティシー」「古竜の騎士クリストフ」「首なし騎士ルーテル」「貴腐の騎士フィンレイ」「赤獅子騎士オウガ」の6種類の遺灰を集めると獲得できるトロフィーです。
その中でも苦労するのが「黒き刃ティシー」です。この伝説の遺灰を手に入れるためには「アレクトー」という強ボスを倒す必要があります。このアレクトーとの戦闘では遺灰を使うことが出来ないので1対1のタイマン勝負で勝たなければなりません。遺灰とともに戦うのがデフォルトとなった「ELDEN RING」では苦労することになるでしょう。何度も戦うこととなり私も苦労しました。
「エルデの王」と「エルデンリング」
エルデの王は普通にクリアするだけで獲得できるので3つのエンディング系トロフィーの中では最も簡単なものです。しかし、私の場合はまたもやバグ(?)が発生しました。最後に残しておいた「エルデの王」と「エルデンリング」を獲得したのに、PSネットワークに反映されずに未獲得の状態とトロフィーリストに表示されてしまいました。トロフィーゲットの瞬間にはちゃんと表示され、スクリーンショットと動画のほうも本体に記録されているに…。最後の最後でこんなアクシデントに見舞われてしまったので狼狽しましたが、ネットで調べると時間が経てば反映されるということでした。もう1周することも頭の片隅で覚悟をしながら次の日にPSネットワークを確認してみるとしっかりとトロコンされていたので安心しました。
効率よくトロコンする方法
PS5版の場合はセーブデータを別に保存してそれを利用して1周目のデータで3つのエンディングを見ることは出来ないということなので、トロコンするにはゲームを3周する必要があります。
当然のことながら周回を重ねるごとに敵は強くなるので、1周目で隠しボス(「マレニア」「死竜フォルサクス」「竜王プラキドサクス」「血の君主モーグ」「アステール」「冒涜の君主ライカード」「祖龍の王」)はすべて倒しておくことが望ましいです。
そうなると1周目は必然的に星の世紀のエンディング(行程が最も長く多くのエリアを訪れないといけない)を目指すことになります。
2周目は狂い火のエンディングを目指してローデイルの地下の最下層をアスレチックを駆使して目指すことになります。このアスレチック要素は人によっては強ボスとの戦闘よりも苦労するかもしれません。コツとしては壁に向かってジャンプすることによりジャンプの微調整が効くようになります。これを知っているのと知らないのでは大違いなので頭の片隅にでも記憶しておいてください。
3周目は普通にクリアするだけです。最短距離でクリアするだけならば1周目と比べるととんでもない時間のショートカットができます。しかし、トロコンのためだけだとモチベーションも低下していて、難易度の上昇もそれほど大きくないとはいえ、苦しいボスもいくつかはいるでしょう。そんなときはネットワークで凄腕の褪せ人に協力してもらいましょう。
2周目3周目に未知の部分を探索しながら楽しめる状態ならば良いのですが、トロコンのためだけの周回となるとモチベーションの問題が最大の難関となります。レベル上げのためにモーグウィン王朝へ行くための条件を満たすのもそれなりに時間がかかりますし、レベルもなかなか上がらなくなってくるので時間もかかります。PS4やSteam版では1周目のデータの使い回しでトロコンできる状況を考えると2周目3周目は、辛いと思えばネットワークで助けてもらっても良いんじゃないかと思います(もちろんネットワークゲームなので1周目から助けてもらっても良いでしょう)。具体的にはゲームをクリアするうえで必ず倒さなければならないボスの中では、「黒き剣のマリケス」とラスボス(「ラダゴン」と「エルデの獣」の2連戦)の難易度が高いのでそれらのボスの2周目以降はネットワークで助けてもらうこと推奨です。私の場合は3周目のラスボスだけネットワークを使いました(2周目から使っていればもっと効率よくトロコンできたでしょう)が、めちゃくちゃ楽でした。ご協力いただいた二人の褪せ人に感謝です。
買うべきか?
- オープンワールドになってワクワク感が増したフロムのゼルダ。
- 死にゲーだが、行き詰まった場合にオープンワールドなので他のところへ挑戦できる。
- 死にゲーゆえの達成感が半端ない。
- ある程度の死にゲー耐性がないと辛い。
- グラフィックが最高峰ではない。
神ゲーと呼ばれるほどの傑作です。
次世代ゲーム感が低いので、わざわざPS5でやるようなゲームじゃないと感じるかもしれません。
しかし、「死にゲー」はリトライのストレスをどれだけ減らせるかが重要な要素です。そういった点ではPS5のロード時間爆速のSSDパワーは凄まじいものがあり、これを体験するだけでもうPS4には戻れなくなります(PS4をSSDに置換したものよりもずっと速い)。
「Horizon Forbidden West」のような、リッチさはなくとも上記の理由でPS5のパワーを堪能できるので、アクションゲームがどうしても駄目な人でない限りはおすすめします。
そして、何と言っても2022年のゲームシーンはこのゲームなくして語ることはできないので、ぜひとも2022年中に遊んでいただきたいです(できれば「Horizon Forbidden West」も一緒に)。
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