MayaのArnoldでAOVの出力基礎編

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Maya2019.2使用しArnoldを使って複数のAOV(Arbitrary Output Variable(s))にわけてレンダリングをする基礎編です。
複数のAOVにわけてレンダリングしたものをあとでDavinci ResolveのFusion等でコンポジットをするまでの手順を解説します。

複数に分けたAOVを使ってbeautyAOV(RGB画像)を再構築する方法です。

ちなみにAOVではなくAOVs(Arbitrary Output Variables)と表記されることもあります。

目次

どのAOVをレンダリングすればよいのか?

beautyAOVの合成とはAutodesk Arnold公式によると

ビューティ AOV の合成

RGBA ビューティ AOV は、各照明のパーツが含まれている小さな AOV に分割することができます。コンポジットでは、これらの AOV を個別に修正して追加し、フル ビューティ AOV を取得することができます。

AOV を増やすとコンポジットをさらに高度にコントロールできますが、処理に手間がかかるようになります。また、特にライト グループと結合されている場合に、必要となるメモリとディスクの容量がさらに増えます。

フル ビューティ AOV のための追加 AOV のサンプル セットは次のとおりです。

  • direct、indirect、emission、background。
  • diffuse、specular、coat、transmission、sss、volume、emission、background。
  • diffuse_direct、diffuse_indirect、specular_direct、specular_indirect、coat、transmission、sss、volume、emission、background。

ビューティ AOV に必要なのは、そのような AOV を足し合わせることだけです。ビューティ AOV の再構築にアルベド AOV は不要ですが、diffuse_albedo で diffuse を割ることによって、サーフェステクスチャなしのライティングのみを取得したり、またはテクスチャのディテールを損なわずにライティングのノイズのみを除去するために使用できます。

Autodesk Arnold AOV – Arnold User Guide より

と書かれています。

つまり、「direct, indirect, emission, background」にわけてレンダリングをしてコンポジットするときにすべてを足す(加算)することでAOVにわけずに一発でレンダリングした画像(RGBA画像=beautyパス)を再構成することができることがわかります。

今回は「diffuse + spedular + coat + transmission + sss + volume + emission + background」でいきます。
さきほどの4つのAOVではなく、なぜこちらを使うのかというとIPRのArnoldのレンダリングでAOVごとにノイズを減らすための調整をそれぞれのAOV(diffuse, specular, coat, transmission, sss, volume, emission)ごとに調整できるからです。specularのノイズがあるからspecularの値を上げてみる等。

Mayaで簡単なシーンを作成。用意する。

Maya2019.2で簡単なシーンを作成しました。
完成するとこのようなアニメーションになります。

地面にplane(aiStandardSurfaceのcolorにチェッカーを貼り付けたもの)を置き、その上にbox(arnoldのプリセットのCeramic)、ball(プリセットのBallon)、cylinder(プリセットのGold)のオブジェクトを配置しました。
keyライト、fillライト、backライトの3点照明による教科書的なライティングをしています。ライトはArnoldのエリアライトを使用しています。そしてカメラをちょっとだけ回り込ませるようにアニメーションさせています(せっかくDavinci ResolveのFusionでコンポジットをするので24fpsの動画にしました)。
自分でmayaのシーンを用意して試したい方は以下の条件を満たすような簡単なシーンを作成してみてください。地面といくつかのオブジェクトがあってライトが3つ(今回はライトは1つでもかまいませんが、後にライトごとにAOVを出力するチュートリアルを作るのでライトは複数用意してください。)ぐらいでアニメーションしているシーンならどのようなものでも構いません。あまり複雑なものだとレンダリングに時間がかかってしまうので練習用のシーンなので簡単なものを用意しましょう。
面倒な方はmaya2019.2で作成したシーンを用意しましたのでこちらからダウンロードしてください1

AOVにわけてレンダリングするための設定

Render SettingsではImagef formatをEXRにしてMergeAOVSにチェックを入れます。
これで1枚のopenEXRの画像に複数のAOVを含むことができます。

EXRマージ設定
AOVを追加

AOVSタブに移動して「direct, specular, coat, transmission, sss, volume, emission, background」を追加します。(注:今回の作成するシーンでは「transmission」「volume」「emission」「background」に吐き出すべき画像がないので真っ黒になっています。なのでこれらは作成しなくても良い(ダウンロードしたファイルはこれらを含んでいますが…)です。)。

ライトの強さはintensityの値を上げるのではなくてexposureの値で調節するのが良いです。intensityで調整しようとするとものすごい大きな値(1000000…とか)になってしまいます。
arnoldのライトの強度は以下の数式によって決まります。

Color×Intensity×2Exposure

2のExposure乗ということはExposureの数値を調整すれば小さい値で済むのがわかります。

ちなみにこのmayaシーンではライトはすべて白(白ならばコンポジット段階でライトに色をつけられます)で強さ(Intensity)は以下のように設定しました。

ライトの強さ

この記事のmayaシーンをレンダリングしたopenEXRの連番ファイルはこちらからダウンロードできます2。次回はこのopenEXRの連番ファイルを使用してDavinci ResolveのFusionでの実作業を行います。

  1. アクセスが少ないので消しました。 ↩︎
  2. こちらもアクセスが少ないので消しました。 ↩︎
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