DaVinci Resolve Fusionでコンポジット(ライトAOV+素材AOV編)

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Davinci Resolve Fusionで素材ごとのAOVをライトごとに出力したものを実際にコンポジットします。コンポジットで繋ぐノードの数が多くなってしまったので今までのように一画面にすべて入り切らなくなってしまいましたが、考え方は今までの延長なので難しくはありません。

コンポジットで割るとは?

また今回もArnold公式よりいつもの文の一部を引用します

ビューティ AOV の合成

RGBA ビューティ AOV は、各照明のパーツが含まれている小さな AOV に分割することができます。コンポジットでは、これらの AOV を個別に修正して追加し、フル ビューティ AOV を取得することができます。

ビューティ AOV に必要なのは、そのような AOV を足し合わせることだけです。ビューティ AOV の再構築にアルベド AOV は不要ですが、diffuse_albedo で diffuse を割ることによって、サーフェステクスチャなしのライティングのみを取得したり、またはテクスチャのディテールを損なわずにライティングのノイズのみを除去するために使用できます。

Arnold公式

diffuse_albedoをdiffuseで割ってやります。同じように「specular」「coat」「sss」も各々の_albedoで割ります。ちなみにこの画像では「transmission」「volume」「emission」「background」はないので登場しません。

「割る」は英語でDivideなのでMergeツールの中にDivideを探しましたがありませんでした。「掛ける」のMultiplyはあったのですが…。そこでググってみるとなんとあのPhotoshopやAfterEffectsでもおなじみのScreen(スクリーン)」が割るに相当するものだとわかりました。加算に似ているあのちょっと明るくするヤツです。今まで明るくするヤツの仲間の一つとしてしか認識していなかったのですがようやく「Screen」の正体がわかりました(笑)。

というわけで「diffuse_albedo」と「diffuse」をMergeツールのScreen合成すればよいわけです。

まず1つのライトのビューティーパスをコンポジットする

ライトごとの各々の素材を_albedoで割ったものを加算でMergeしてライトごとのビューティーパスにします。それにAutoGainやCollorCorrector等を繋げてライトの強さや色を変えられるようにします。

上の画像はKeyライトについてのコンポジットです。「Screen」でMergeするときも「Additive(加算)」の時と同様にGainを0.0にしてやります。

ライトごとにまとめたものを加算(Additive)でMergeして出力する

同様にFillライトとBackライトについても同様に繋げて最後にそれらを「Additive(加算)」で繋いでやります。もし、それ以外のライトをAOVとして出力しているならば、それに最後に「Additive(加算)」してこのシーンのビューティーパスが出来上がります。

あとはいつものようにGumutでsRGBに変換してあげれば完成です。

ライトの色を変えて完成形は下のようになります。

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