初心者、未経験者のための3DCGソフト選び

Maya or Blender3DCG雑記

今まで書いてきた記事はMayaのArnoldでレンダリングしたopenEXR画像をDavinci Resolve Fusion でコンポジットするという非常にニッチなものでしたが、今回は新年ということもあり初心に帰り、「初心者、未経験者のための3DCGソフト選び」です。

最初に触れた3DCGソフトウェアというものは良くも悪くも後々まで影響を残すものです。ちなみに私が最初に触れた3DCGソフトウェアはLightWaveです。今ではMaya派ですが、BlenderとHoudiniには強い関心を持っています。

私が3DCGを学び始めた頃と今では3DCGソフトウェアのシェア等の状況が様変わりしています。当時非常によく使われていた某有名3DCGソフトウェアが今は存在しません。良くも悪くも時代の移り変わりが早いのがこの3DCG業界です。その荒波に備えるためにも2020年現在の3DCGソフトウェア選びを考えてみたいと思います。

具体的にいくつかのソフトウェアを検証してみますが、初心者、未経験者向けなのであまり専門的な内容にまでは触れませんので気軽に読んでみてください。

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Maya or Blender どっち?

2020年現在の3DCGソフトウェア選びは、結論を先に述べますと「MayaBlender」の2択です。

ではどちらを選ぶべきかは条件次第だと考えます。

その条件とは「プロとして仕事として3DCGをやりたいか否か?」です。

プロ志向の方はMaya一択です。Mayaは業界標準ツールであり、ハリウッド映画やビデオゲームなど3DCGが使われる制作現場ではMayaは使えて当たり前の状況が出来上がっています。

もう一つの条件は「学生か否か?」です。

学生ならばMayaは無料で使用できますので今の所仕事としてやりたいと考えていないとしてもこの学生特権を利用しない手はありません。

つまりそれ以外の方はBlenderをおすすめします。

Mayaの特徴

Mayaの特徴は業界標準であるためユーザー数が多く、情報が出回っています。このブログも3DCGについてはほぼMayaについての情報を扱っています。

ただ、欠点としては学生以外の場合は価格が非常に高い(オートデスクのサブスクリプションのページへのリンクです)ということです。趣味でやるにはそうとう高価なものになると思います。

ただ仕事として3DCGをやりたいとなるとこのハードルは越えなければいけません。 学生版が使える条件を満たすような Mayaを学べる3DCGの専門学校等を探してみてください。

Maya(3ds Maxにも)にインディー版が登場しました。これによって学生でなくても個人でMayaを導入しやすくなりました。いろいろ条件があるようですが、個人で学ぶためならばこれらの条件はあまり関係ないでしょう。<2020年8月追記>

Blenderの特徴

Blenderは現状でもっとも勢いのある3DCGソフトウェアです。しかも完全に無料で使えます。

以前はインターフェイスが独特ですでに3DCGをやっている人々からは使いにくいと言われていましたが、2.8というバージョンになってインターフェイスを一新したことでますます注目を集めています。

とにかく今すぐ3DCGを始めたいという方にはBlenderを今すぐ使い始めることをおすすめします。が、仕事として3DCGをやりたいと思っている方は現状では必ずMayaを使えるようにならなければいけないので学習の二度手間になってう可能性があります。ただ、3DCGを実際に体験してみて自分に適正があるかどうかを試すためにもBlenderは最善の選択(学生の場合はいきなりMayaで問題ないと思います)だと言えます。

その他の3DCGソフトウェア

当然ながら3DCGソフトウェアはMayaとBlenderだけではありません。

この記事では基本的には統合型の3DCGソフトウェア(モデリングからアニメーション、レンダリングまで一通り出来るもの)を扱っていますが、フィギュアを3Dプリントしてみたいとかとにかくモデリングがしたい等目的がはっきりとしている場合は例外的にZBrushをおすすめします。

ZBrush

ZBrushとはスカルプティング(彫刻)でモデルを作るモデリングに特化したソフトウェアです。

特に人間や動物、クリーチャー等有機体(生き物)をモデリングするのに適しています。

基本的にはモデリングしか出来ないのですが、とにかくデジタルスカルプチャーでものを作りたいという方にはいきなりZBrushで良いのではないでしょうか。統合型の機能をいちいち覚えていくよりもやりたいことが決まっていてすぐに取り掛かりたいという方には特におすすめです。

SculptrisというZBrushの無料版ともいうべきソフトウェアがあるのでまずはこちらでためしてみてください。まず無料で試して自分の適性を探る。これ大事です。

3ds Max

3ds MaxはMayaと同じAutodeskが提供する3DCGソフトウェアです。Autodeskには主にゲーム業界で使われていたSomftimage(XSI)というソフトウェアも提供していましたが、開発中止になってしまいました。1社で3つも統合型3DCGソフトウェアを持っていた状態から現在のMayaと3ds Maxの2つになりました。先に述べたようにMayaは業界標準ツールとしての地位を築いています。そこで将来性を考えると3ds Maxを積極的に選ぶ理由はないと判断しました。

3ds Maxは日本ではアニメ業界でよく使用されています。それはPencil+というセル画のように表現できるプラグインが非常に高く評価されているためです。あの 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』 シリーズで使われていることで有名です。また、ゲーム業界ではアサシンクリードシリーズ(Ubisoft)やダークソウルシリーズ(フロム・ソフトウェア)等で使われていることで有名です。

少し前までならアニメなら3ds Maxという選択肢もあったかもしれません。しかし、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の制作会社カラーがBlender財団に賛同、開発資金の提供を含めて協力することが発表され、2020年公開予定の新作の一部にもBlenderが使われるということが大きなニュースになりました。また、Ubisoftアニメ部門ではBlenderを採用するというニュースも話題になりました。

ただ、3ds Maxは建築関係に力を入れているようですが、私はそちら方面は全くわからないのでコメントできません。すでに今の会社で使っているから勉強したい等の明確な理由があれば全く別問題です。

Houdini

Houdiniは完全プロシージャルなノードベースのワークフローを売りにしています。しかし、初心者、未経験者にとっては何を言っているのか全く意味がわからないと思います。よって、初心者、未経験者向けではないという理由でここではおすすめしません。

エフェクトの分野では他の3DCGソフトウェアからHoudiniへの移行が進みつつあります。現状では他の3DCGソフトウェアを使用した場合実現するのが難しい(非常に手間がかかる等)場合に登場するようなソフトウェアです。使いこなせるようになれば大きなアドバンテージを得ることが出来るでしょう。Houdiniについては初心者、未経験者にとってはそのようなイメージを持つだけで今のところは十分だと思います。

Cinema 4D

Cinema 4DAfterEffectsとの連携に強いソフトウェアです。というよりそれ以外のことは私はよく知りません。モーショングラフィックスに強いようですが、私はそちら方面のことはよくわかりません。よってAfterEffectsが得意でその特技を活かしたい人向けです。よって、このような明確な使用目的がなく漠然と3DCGをやりたいと思っている人には強くおすすめする理由はありません。

MODOとLightWave

MODOLightWaveについて私は主にモデリングで一部こだわりのあるユーザーに支持をされているという印象を持っています。よって初心者、未経験者の方たちはまだこだわりはないはずなので積極的に選ぶ理由はないと考えました。

結論

最後にもう一度結論です。

学生ならばMaya(Blenderでも良いが学生特権を使うべき)

プロになることも考えているならばMaya

完全に趣味でやりたいだけでとにかくすぐはじめたいならばBlender

とにかく造形したいならばいきなりZBrushもあり

です。

また、Mayaを習得して仕事をしたいといった場合には専門学校を利用するのも有用です。たしかに学費がかかりますが、時間的には効率よく学習をすすめることができますし、わからないことをすぐ聞くことができるというメリットがあります。専門学校ならば就職の支援をしてくれるところもあるでしょう。デジハリオンラインのバナーを貼っておきますので興味のある方は覗いてみてください。

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